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弁護士の能力ーできる弁護士、できない弁護士の見極め方

弁護士業務

1 はじめに

こんにちは、Rayです。当ブログにご訪問くださりありがとうございます。

今回は、できる弁護士ってどんな弁護士なのか?という点について依頼者目線で書いて行きたいと思います。

一義的には、弁護士を利用する方に対して、弁護士選びの基準のようなものを提供することを目的としております。

しかしながら、このテーマは、現在就職活動が始まっている司法修習生(予定)にとっても関係のある内容だと思っております。どんな弁護士にニーズがあるのかを考えることは就職活動において非常に有用だと考えるからです。ですので、ちょくちょく 司法修習生(予定) や新人弁護士に向けたコメントも載せておきます。

それでは早速中身に入っていきましょう。

2 できる弁護士(あなたにとって役に立つ弁護士)に必要な要素

(1) 知識

弁護士に法律知識が必要なことは言うまでもありません。

また、あなたが弁護士に相談しようとしている事項について、法律知識だけでなく、企業法務では業界での常識、一般民事では、例えば、相場観を理解していることなどが、弁護士業務(実務)をスムーズに行うためには必要です。

利用者側から、現在依頼をしている弁護士がそのような知識を持っているのかを判断するのは難しいと思いますが、一つの方法として、なんでもよいので案件に関連することを「質問してみる」というものが考えられます。

質問の内容にもよるので、弁護士が即答できるか否かは基準にはできませんが、①回答までに時間がかかりすぎる(本当は遅くとも翌日までに回答すべきと言いたいところですが、弁護士によって忙しさはそれぞれですし、案件の緊急度によっても対応は変わりうるところですので、甘めに基準を置くとして回答に一週間以上要する場合は無能弁護士の可能性が高いということにさせていただきます。)、②回答の根拠を明確に示してくれない③一度した回答を訂正してくることが一度や二度ではないといったことがあれば、その弁護士はかなり怪しいと言えるでしょう。

また、回答の内容に納得がいかない場合は、セカンドオピニオンを聞いてみるのもよいと思います。

【司法修習生(予定)・新人弁護士に向けておまけのコメント】

アソシエイト弁護士の一番のクライアントは、ボス弁・パートナー弁護士であると言われますが、上記①ないし③のようなことをしているとボス弁・パートナー弁護士からの評価が下がってしまうのは言うまでもありません。日々の研鑽を怠らないようにしつつ、スケジュールのコントロール、的確なリサーチを行うように意識するようにしましょう。

(2) 傾聴力

あなたの弁護士はあなたの話をじっくり聞いてくれますか?

この質問に対して、Yesと即答できないのであれば、あなたの弁護士は「できる弁護士」ではない可能性があります。

今は弁護士の業務が拡大しており一概には言えませんが、基本的に弁護士は、依頼者である企業や個人の代理人として、本人である企業や個人の主張を代弁することが求められています。

もちろん、法律の素人である依頼者の主張を伝書鳩のごとく相手方に伝えるという意味ではありません。依頼者の主張を法的主張に翻訳して相手方や裁判所に伝えることが求められています。

では、あなたの話を聞かない弁護士は、どうやってあなたの主張を翻訳するのでしょう?

翻訳すべき原文(あなたの生の声)はどのように見つけるのでしょう?

必要十分な主張が行われるとは到底思えませんよね。

また、特に企業法務ではなく一般民事に当てはまる話ですが、そもそも依頼者の方は強いストレスを抱え弁護士に相談に来ています。

私の個人的な見解になってしまいますが、私は、依頼者の権利を実現するだけでなく、依頼者のストレスを軽減することも弁護士に求められる重要な役割だと思っています。

割ける時間に限度はありますが、少なくとも、依頼者に話を聞いてもらえていないと不満を抱かれる弁護士は「できる弁護士」ではないと思っています。

【司法修習生(予定)・新人弁護士に向けておまけのコメント】

もちろん、依頼者の方が同じ話を繰り返すばかりで全く新しい情報が出てこないというケースもあり、ただ聞いているだけではいつまでたっても終わらないこともあると思います。

しかし、そういうときでも、弁護士から「あなたの話はよく理解した」ことが分かるように、依頼者から聞いた情報を整理してお伝えすると大概の依頼者は安心してくれます。同じ話をずっと繰り返す依頼者は、本当に自分の話が伝わっているのかという不安を抱えていることが多いので、弁護士から話を理解していることを丁寧にお伝えすれば安心してくれる場合が多いです。

(3) あなたの立場に立った丁寧な説明

交渉の流れや展開予想、訴訟ではどのような手続きがあるか等について、あなたの弁護士は丁寧に説明してくれていますか?

この質問に対して、Yesと即答できないのであれば、あなたの弁護士は「できる弁護士」ではない可能性があります。

そして、私は、この点が一番差の出やすいポイントだと思っています。

基本的に弁護士の業務は相手方(敵)がいる仕事です。

相手方に訴訟で勝ったり、交渉で有利な条件を引き出したりするためには、相手方の立場に立った分析が必要不可欠なことは言うまでもありません。

依頼者の立場に立って考えられない人が、相手方の立場に立って考えることができますか?

手続きの説明などについて、「して欲しいことは私がその都度指示するのでそのとおりにやってくれれば大丈夫です。」、「良い感じで進めますので気になさらないで大丈夫です」などという弁護士は怪しいです。

あなたの立場に立って考えられていません。そもそも、あなたの不安な気持ちを全く理解できていません。

こういう弁護士は警戒した方が良いと思います。

(4) しかるべきタイミングでのこまめな連絡

(3)と重複するのですが、重要な事項ですので、あえて独立させて書きます。

弁護士に対する不満の中で一番よく聞くのが

連絡がない、連絡が遅い

というものです。

私でも知っているように、普通の弁護士として生きていれば、依頼者からの不満の堂々第一位が「連絡がない、連絡が遅い」であることは知っているはずです。

そうであるにもかかわらず、いまだに 「連絡がない、連絡が遅い」弁護士は意識が低すぎると言わざるを得ません。

「連絡がない、連絡が遅い」 弁護士は変更を検討すべきでしょう。

【司法修習生(予定)・新人弁護士にむけておまけのコメント】

もちろん、対ボス弁・パートナー弁護士との関係でも同じことが言えます。

例えば、本当はあってはならないことですが、締め切りに間に合わない事態が生じたら、「間に合わない」事実を分かった時点で報告するようにしましょう。

放置したまま期限を迎えるより数万倍マシです。

あらかじめ報告しておけば、ボスが手を動かして間に合わせてくれるかもしれないですし、依頼者・裁判所に対してダメージを最小限に抑える説明や方法を検討してくれるかもしれません。

報告しないことは、そのような可能性を排除することに他なりません。

悪い報告ほど早くせよと良く言われていますが、趣旨は上記のようなところにあると私は理解しています。

3 おまけ

依頼者の方から見て、「こういう弁護士ってできる弁護士なの?」と疑問に思われそうな2点について説明させていただこうと思います。

一つは、テレビに出ている弁護士はできる弁護士なのか?

もう一つは、弁護士会や日弁連の会長などを務めている/いた弁護士やその弁護士が所属する法律事務所はできる法律事務所なのか?

という点です。

(1) テレビに出演している弁護士

結論から言うと、テレビに出演していることは、できる弁護士かどうかという点と関係がある場合とない場合があります。

すなわち、報道番組でその道の専門家として出演オファーをされて出演している弁護士は「できる弁護士」である可能性が高いです。

しかし、そうではなく、情報番組を含むバラエティー番組にコメンテーターとして出演している弁護士については、そのような番組に出演しているという事実は、ただ「テレビに出ている」という以上の意味をもっていないので、「できる弁護士」かどうかの判断においてプラスの要素にはなりえません。

むしろ、 情報番組を含むバラエティー番組に出演している弁護士は、 「タレント」としての業務の比重が大きくなり、「弁護士」としての業務がなおざりになっている可能性があると言えるかもしれません。

(2) 弁護士会や日弁連の会長等の役員を輩出している法律事務所

こちらも、結論から言いますと、弁護士会や日弁連の会長等の役員を輩出していることは、マイナスにはならないがそのこと自体はプラスにならないと思います。

一般の方からすると、弁護士会や日弁連の役員と聞くと、何だか偉い人との印象を持つのかもしれないですが、特にそういうわけではありません。私の感想からすると、たまたまそういう役職に興味を持った人が弁護士業務のみならず弁護士会や日弁連の会務に力を入れて役職に就いてくださっているというイメージです。

ですので、「できる弁護士」か否かという点とはほとんど関係がないと思います。

ただ、重役に就かれる人ほど、弁護士から信頼されているということは言えると思います。

そういう意味で、人柄がよいとか誠実だという意味での基準にはなるかもしれません。

また、弁護士としてあまりにもおかしい人を役職に就けるわけにもいかないので、弁護士業務においても最低限の質は担保されているということは言えると思います。(業界トップクラスの質かどうかは別問題です。)

なお、私を含む弁護士業務に没頭し会務にほとんど貢献していない大多数の弁護士からすると、会務をやってくれる弁護士は大変ありがたい存在であり感謝しています。

4 さいごに

今回はできる弁護士できない弁護士について私なりの考えをまとめてみました。

弁護士に依頼しようとしている方、すでに依頼されている方にとって、少しでも役立つ情報となれば幸いです。

また、司法修習生(予定)や新人弁護士の方にもご参考にしていただければと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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